農作業ワンポイント

3月

 夏野菜の準備を早めに。有機肥料を畑にすき込み分解を促進しましょう。

  • 堆肥をすき込み土づくり
    堆肥は、土をふかふかにする役目があります。100㎡の畑に400kgの牛糞堆肥をすき込みましょう。
  • 有機質肥料は3月にすき込み
    油粕(5-2-1)、鶏糞(3-4-3)、米ぬか(2-4-1)などの有機質肥料は、30kg~50kgを100㎡の畑にすき込み、土の中で1か月以上分解を促します。
  • 分解途中での定植は、ガス害に注意
    マルチに定植穴を開けるのは、定植直前ではなく、14日以上前に。土の中に溜まったガスを穴から出しておきましょう。
  • 野菜は硝酸態窒素として根から吸収
    有機質肥料は、2週間たつと、40%が土の中でアンモニア態窒素に変わります。2月はアンモニア態窒素のままで土にとどまり、3月は地温の上昇とともに、亜硝酸から硝酸態窒素へ徐々に変化します
  • 土のpHが高いとアンモニアガス、低いと亜硝酸ガスの可能性
    冬は微生物の活動が鈍いため、肥料の分解が進まず、アンモニアや亜硝酸が土に溜まります。アンモニア系肥料や有機質肥料を多量に施すと、アンモニアが溜まり、土のpHが上がるため、晴天日にはアンモニアガスがガス化します。pHが低いと、硝酸化成菌の活動が低下し亜硝酸ガスが発生します。

2月

 暖かい日には夏野菜の畑の準備と、トンネル栽培の換気を行いましょう。

  • 排水路整備
    まとまった雨に備え、畑の周囲の草を刈り、排水溝を整えましょう。
  • 秋冬野菜が終了したら、残さをすき込む
    根こぶ病の根、白絹病の株、菌核病の株などは畑の外へ。野菜の残さをすき込み、石灰窒素を10aあたり10~30kg入れて、分解を促しましょう。青刈り緑肥をすき込むときは、石灰窒素は2倍量に増やしてください。
  • 極早生・早生タマネギは仕上げ防除、中生・晩生は防除開始
    暖冬や適度な降雨のため、タマネギは軟らかく生育しています。葉の中央が黄色になったり、葉の中央が黄色になったり、葉先が長く白っぽく枯れたりしていれば病気の可能性があります。治療予防薬を散布後、症状が進まなければ予防薬を散布しましょう。
  • トンネルビニールは常時換気、徐々に換気幅を広げる
    野菜は冬になると、トンネル内で軟らかく育ちます。両妻側を少し開け、湿気を抜きながら1週間外気に慣らします。その後、風下側のビニール裾を幅10cm、2m間隔で換気し、1週間後に20cmに広げます。3月の彼岸頃には、片側裾を全て開けて換気し、3月下旬~4月上旬にビニールを除去しましょう。

1月

  昨年の夏秋野菜の反省をして、耐病性台木の活用や、根こぶ病の総合対策を行いましょう。

  • 耐病性台木の活用
    ナス、トマト、ミニトマトの青枯病が発生した圃場では、「トナシム」(ナス)、「グリーンガード」(トマト、ミニトマト)などの青枯病耐病性台木に接ぎ木した苗を活用しましょう。
  • 根こぶ病の総合対策について
  1. アブラナ科野菜(白菜、ブロッコリー、キャベツなど)が10月頃萎れ、根にこぶができるのは、根こぶ病です。発病株の片づけの徹底、排水対策、pH是正、薬剤の苗かん注、本田の粉剤など総合的に組み合わせた対策が必要です。
  2. 根のこぶの中には、球形の休眠胞子が多数入っており、7~10年生きています。根のこぶを綺麗に圃場外に出し、焼却処分をしましょう。こぶをそのまま土中にすき込むと、伝染源を広げる原因になってしまいます。
  3. 休眠胞子が発芽して、水の中を泳ぎ、ナズナなどアブラナ科雑草や白菜などアブラナ科作物の根があると感染して、根こぶを作ります。
  4. 対策は、「排水」「高畝」「石灰によるpH是正」「直播をやめ移殖栽培」「苗の薬剤かん注」「本田に粉剤すき込み」「根こぶ病に強い抵抗性品種」などが効果的です。
  5. 「CRおとり大根」を4~5月に播き(600ml/a)、1か月ですき込みます。休眠胞子が発芽して、ダイコンの根に感染しますが、根こぶはできず、すき込みによって菌は死滅します。