農作業ワンポイント

11月

 タマネギの植えつけ時期です。品種に合わせて適期定植します。今年の夏を振り返り、来年に活かしましょう。

  • タマネギの晩生品種の早植えは抽苔の原因
    タマネギの晩生品種は11月下旬に植えましょう。早期の植え付け、暖冬や多肥などの原因が重なると、早く生長して大きく育ち、低温を感じて、花芽をつくりトウ立ち(抽苔)が多くなります。適期に定植し、標準の施肥をしましょう。
  • 太陽熱消毒
    今夏は梅雨明けが平年より10日早く、7月中旬~9月上旬に消毒に適した日数が50日間とれました。8月初旬から1か月、基肥を入れ畝立てして、透明マルチで太陽熱消毒した畝をタマネギ苗床にしたところ、草がなく生育が良好でした。来年は是非取り組んでみてください。
  • チップバーン
    チップバーンとは、急激な生長によって根からカルシウムの吸収が追い付かないことqが原因で、芯の葉の縁が茶色から黒色になってしまう生理障害です。「芯腐れ」とも呼ばれます。春や秋、暖冬の冬など生育に適した気温が続き、生育が急に早くなる生育中後期に発生しやすくなります。一部に発生したら、カルクロンなどのカルシウム剤を1週間間隔で葉面に散布し、次に展開する葉の症状を軽くしましょう。

10月

 気温は20℃を下回り、野菜は順調に生育しますが、害虫が発生します。適期防除を心がけ、肥切れしないよう適期に追肥しましょう。

  • ハスモンヨトウの防除
    昨年は9月下旬に蛾のハスモンヨトウ成虫トラップに誘殺され、10月10日頃から幼虫が発生し被害が出始めました。キャベツ、ブロッコリー、白菜などは残効性の殺虫剤で防除しましょう。
  • 蛾や蝶の仲間も同時防除
    コナガ、ハスモンヨトウは蛾、アオムシは蝶で、いずれも葉に卵を産み付け、幼虫が食害します。幼虫が小さいうちは薬剤が効きやすいため、タイミングを見て防除しましょう。
  • 定植2週間後に追肥1回目
    キャベツは外葉が大きくなり始めています。定植後2週間目に1回目の追肥、結球初期までに2回目の追肥を行いましょう。11月まではNK2号、12月からはS646を用いるとよく効きます。
  • 結球始めに殺虫剤で予防防除
    キャベツの外葉が広がり、株元に薬剤がかかりにくくなる前の結球初期に、株腐れ病と菌核病に登録のある薬剤を十分な散布量で予防散布しましょう。
  • ホウレンソウは何回かに分けて種播き
    10月上旬に播くと11月下旬どり、10月中や下旬に播くと1月どりの予定です。寒いときは草丈20㎝くらいでビニールをかけ生育を促し、草丈25~30㎝で収穫しましょう。株間は5㎝を確保します。

9月

 秋に収穫する野菜の本格的な栽培時期です。9月下旬には、野菜が育ちやすい温度になります。

  • キャベツのセル苗は9月末までに定植
    寒玉キャベツのセル苗は、3~4枚(128穴)が定植適期です。平坦地では25~30日間育てた苗を9月末までに、標高が高いところでは9月20日頃までに植え、小玉化を防ぎます。
  • 殺虫粒剤や灌注薬剤の活用
    キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、レタス類の苗の発芽揃いや定植時には、粒剤や灌注薬剤を活用しましょう。
  • 定植したらかん水
    秋野菜は、苗を植えたらかん水し、活着を促しましょう。かん水をしっかりすることで、初期生育を促し、大きな外葉つくりに役立ちます。
  • 超極早生、極早生タマネギの播種
    約1か月間、太陽熱消毒した畑に種を播き、地床苗が草負けしないように、雑草は小さいうちにとりましょう。9月初旬に播き、45~50日間育てた地床苗を植えられるよう、畑は早めに準備します。
  • ホウレンソウは浸種芽出し播き
    ホウレンソウは、9月まで発芽が揃わないため、布袋に入れた種子を多めの水に5~6時間漬け吸水させます。水を切って冷蔵庫に置き、時々かき混ぜて20~30%発芽したら播種しましょう。
  • 根もの野菜は深耕し、未熟堆肥は不要
    1か月間太陽熱消毒すると、ダイコンの根の虫害が減り、ニンジンの草負け回避が期待されます。小石は取り除き、前作で堆肥をやり、膨軟な土づくりを心がけましょう。