農作業ワンポイント

1月

 昨年の夏秋野菜の反省をして、耐病性台木の活用や、根こぶ病の総合対策を行いましょう。

  • 耐病性台木の活用
    ナス、トマト、ミニトマトの青枯病が発生した圃場では、「トナシム」(ナス)、「グリーンガード」(トマト、ミニトマト)などの青枯病耐病性台木に接ぎ木した苗を活用しましょう。
  • 根こぶ病の総合対策について
  1. アブラナ科野菜(白菜、ブロッコリー、キャベツなど)が10月頃萎れ、根にこぶができるのは、根こぶ病です。発病株の片づけの徹底、排水対策、pH是正、薬剤の苗かん注、本田の粉剤など総合的に組み合わせた対策が必要です。
  2. 根のこぶの中には、球形の休眠胞子が多数入っており、7~10年生きています。根のこぶを綺麗に圃場外に出し、焼却処分をしましょう。こぶをそのまま土中にすき込むと、伝染源を広げる原因になってしまいます。
  3. 休眠胞子が発芽して、水の中を泳ぎ、ナズナなどアブラナ科雑草や白菜などアブラナ科作物の根があると感染して、根こぶを作ります。
  4. 対策は、「排水」「高畝」「石灰によるpH是正」「直播をやめ移殖栽培」「苗の薬剤かん注」「本田に粉剤すき込み」「根こぶ病に強い抵抗性品種」などが効果的です。
  5. 「CRおとり大根」を4~5月に播き(600ml/a)、1か月ですき込みます。休眠胞子が発芽して、ダイコンの根に感染しますが、根こぶはできず、すき込みによって菌は死滅します。

12月

 今年1年の反省をしてみましょう。今回はホウ素欠乏症対策を紹介します。

  • ホウ素欠乏症が出やすい品目
    ホウ素欠乏症が出やすい種類は、アブラナ科野菜、セロリ、トマト等です。ホウ素は過剰にやりすぎると、過剰害が発生します。微量要素肥料FTEやホウ砂については適正な量にとどめましょう。
  • ホウ素欠乏症の発生部位・症状
    ホウ素欠乏症の症状でよく見るものは、ダイコンの芯が褐色になる、ブロッコリーの茎に空洞があくなどです。主に新しい組織や先端部分に現れ、茎葉は硬く脆くなります。先端は黄化や小葉化し、生長を停止。茎や果実では、亀裂やコルク化が生じることがあります。土壌のpHが5.5より低いか、7.5より高い場合や、乾燥によって発生が助長されます。
  • ホウ素入り化成肥料の利用
    多く利用されているホウ素入り化成肥料は、園芸化成250(ホウ素、苦土入り)(12-15-10)です。生育初期からホウ素が吸収されるよう基肥に施しましょう。ホウ素入りでない肥料を利用する場合、微量要素肥料FTEを10a当たり3~4kgを化成肥料と別に土と混合して均一に散布しましょう。ホウ砂を水に溶かして土に散布する方法でもFTEの代わりになります。

11月

 タマネギの植えつけ時期です。品種に合わせて適期定植します。今年の夏を振り返り、来年に活かしましょう。

  • タマネギの晩生品種の早植えは抽苔の原因
    タマネギの晩生品種は11月下旬に植えましょう。早期の植え付け、暖冬や多肥などの原因が重なると、早く生長して大きく育ち、低温を感じて、花芽をつくりトウ立ち(抽苔)が多くなります。適期に定植し、標準の施肥をしましょう。
  • 太陽熱消毒
    今夏は梅雨明けが平年より10日早く、7月中旬~9月上旬に消毒に適した日数が50日間とれました。8月初旬から1か月、基肥を入れ畝立てして、透明マルチで太陽熱消毒した畝をタマネギ苗床にしたところ、草がなく生育が良好でした。来年は是非取り組んでみてください。
  • チップバーン
    チップバーンとは、急激な生長によって根からカルシウムの吸収が追い付かないことqが原因で、芯の葉の縁が茶色から黒色になってしまう生理障害です。「芯腐れ」とも呼ばれます。春や秋、暖冬の冬など生育に適した気温が続き、生育が急に早くなる生育中後期に発生しやすくなります。一部に発生したら、カルクロンなどのカルシウム剤を1週間間隔で葉面に散布し、次に展開する葉の症状を軽くしましょう。